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無期雇用派遣だと派遣先が選べないの?断ると解雇、クビ?

はじめに

派遣社員は有期雇用契約が通算で5年を経過すると、有期契約から無期契約に転換する資格が得られます。これを行使すると無期雇用派遣となります。派遣会社は資格を得た派遣社員からの無期転換への申請は断ることはできません。

無期契約になると派遣就労の3年の縛りはなくなりますが、ここで気になるのは無期雇用派遣となった場合、派遣社員は派遣先を選べなくなるのではないかということです。そこで今回は無期雇用派遣で派遣先は選べるのか、選べないとしたらその問題点は何か、派遣先を拒否した場合はどうなるのかを詳しく見ていくことにします。







無期雇用派遣は派遣先を選べない

派遣先を選ぶことはできない

先に結論を書くと無期雇用派遣となると、労働条件などの希望は伝えることはできますが、基本は派遣先を選ぶことはできません。派遣会社から紹介された派遣先で勤務することになります。派遣先を選べないことでどのようなデメリットがあるのかをいくつか挙げていきます。


勤務地を選べない

有期雇用派遣であれば近場で働きたい場合は、近場の派遣先の中から選ぶことができます。一方無期雇用派遣の場合は勤務地を選べないので、遠くの勤務地の派遣先を指定されることもあります。その結果通勤にかかる時間も長くなります。


休日の曜日も指定もできない

こちらも有期雇用派遣であれば、土日は休みたいなど希望の条件に適う派遣先から選ぶことができますが、無期雇用派遣の場合は、必ずしも希望にかなう曜日の休日をとれるとは限りません。


残業の少ない派遣先も選べるとは限らない

残業に関しても有期雇用派遣であれば、残業の少ない派遣先を選ぶことができますが、無期雇用派遣の場合は、こうした条件で選ぶこともできないので、残業の多い派遣先に送られることもあります。

無期雇用派遣の主なデメリット



条件の良くない会社を紹介される場合も

不人気で条件の良くない会社に回される

条件も良く人気の派遣先であれば、有期雇用契約の派遣社員からの募集も集まり、比較的すぐに埋まります。一方で条件があまりよくない派遣先だと、なかなか募集しても選んでもらえないということもよくあります。

無期雇用契約の派遣の場合は派遣先を選べないので、こうした条件が良くなくて不人気な派遣先をあてがわれる可能性があります。また離職率が高く、定着率の良くない会社なども、派遣先を断れない無期雇用派遣の社員に回されることも考えられます。

派遣先を選べないデメリットにはこうしたことも考えられるわけです。


派遣会社に都合よくつかわれる

さらに無期雇用派遣の場合はこうした職場ばかりをたらいまわしにされる可能性もあります。派遣先を選べないということで、派遣会社に都合よくつかわれてしまうことも無きにしも非ずなのです。



派遣先を断るとどうなる?

有期雇用派遣では派遣先での勤務期間のみ雇用契約が発生します。派遣先と次の派遣先での勤務までの待機期間は雇用契約は発生しないので、給料ももらえません。一方で無期雇用契約の場合は派遣先での勤務の有無にかかわらず雇用契約は続きます。なので派遣先が決まらない待機期間中も給与(休業補償)を支払わなければなりません。

そのため派遣会社は待機期間を少しでも少なくしようと派遣先を紹介してきます。にもかかわらず派遣先を断ってしまうと待機期間が長くなり、休業補償の負担も増加します。このため派遣先を断ると業務放棄とみなされ、解雇されてしまう可能性が高くなります。



本来は雇用安定のためのはずがメリットの制限に

本来は雇用の安定が目的

派遣社員が同じ事業所の同じ課で連続で働けるのは3年が限度です。3年を過ぎると課を変えるか、別の事業所に移らなければなりません。次の働き先がすぐに決まればいいですが、決まらなければその間は収入が途絶えてしまいます。

このように派遣社員の雇用環境というのは決して安定したものではありません。こうした状況を改善するために、平成25年(2013年)4月1日に施行された「労働契約法の一部の改正」により、同じ派遣会社の下での派遣就労が通算で5年を超えた場合に、労働者側からの申し出があったなら有期雇用契約から無期雇用契約に転換しなければならないというルールが定められました。詳しくは無期雇用派遣とは、正社員との違いは?でも解説しています。


派遣社員のメリットが制限されてしまう

こうしたことから無期契約を進める派遣会社も増えてきています。しかしながら確かに無期への転換により雇用は安定するかもしれませんが、同時に本来の派遣社員のメリットである自由に派遣先を選べるというポイントが大きく制限されてしまいます。

さらに派遣会社に都合よくつかわれ、条件の悪い派遣先を断ったことから解雇されてしまうというような事態も想定されます。こうなると雇用の安定のはずの措置が、かえって雇用を不安定にしてしまう要因にもなりかねないのです。



無期雇用契約以外の選択肢も視野に

本来は雇用の安定が目的

派遣会社としても派遣社員は会社の収入源であり、あまりに環境の良くない派遣先ばかりを紹介してしまうと、それにより派遣社員がどんどんとやめてしまうかもしれません。そうなると収入源を自らなくしてしまうことにもなります。ですから極端にひどい職場を紹介するようなケースもそれほど多くはないかもしれません。

しかしながら無期雇用契約なのだからと、派遣社員に多少は条件が良くない案件でもそれを強いてくることも予想されます。

現在と同じ職場、同じような条件で3年を超えても長く働き続ける見込みがある場合は、3年の縛りがなくなる無期雇用契約の転換も検討の価値があるかもしれませんが、そうでないなら無期への転換は慎重に判断したほうがいいといえます。


いっそ正社員での就労も視野に

無期雇用派遣への転換は本来は雇用の安定が目的ですが、派遣先が選べなくなるなどのデメリットもあります。雇用の安定を目指すならわざわざ派遣にこだわる必要はなく、正社員での雇用を探してみるのもいいのではないでしょうか。下記は取り扱い求人数も多い国内有数の就職・転職支援サイトです。

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kain

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最終更新日 2019/11/08






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